韓国外務省、香港に対する渡航警告発令「インフル注意」=MERS対応めぐる報復措置か

韓国外務省は7月10日、公式ウェブサイト上に韓国語及び英語でプレスリリースを掲載し、香港においてH3N2型(A香港型)インフルエンザの感染者及び死亡者数が増加しているとし、香港渡航を計画している国民に対し警戒を呼びかけた。さらに同日、香港に対して4段階ある警告レベルのうち最も低い「青」を発令した。

一方、香港政府は韓国におけるMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大を受け、先月(6月)9日に韓国に対して赤色渡航警告(渡航自粛勧告に相当)を発令し、現在も継続中。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が7月10日夜の電子版で報じた内容によると、香港観光議会の董耀中総幹事は、今回の韓国側の対応について、韓国観光公社や関連部門からの事前通告はなかったとしたほか、韓国では香港政府が依然として韓国に対する赤色渡航警告を解除しないことに不満を持つ人がいると聞いており、それと関係する動きではないかとの見方を示した。また、香港立法議会の郭家麟議員は、韓国側の突然の警告発令というやり方は変だとし、まるで「香港はMERSの際で庇ってくれなかったじゃないか」という報復措置に思えるとコメントしたとのこと。

なお、5月26日には、MERSに感染した韓国人男性が香港を経由して広東省へ移動したことが明らかとなった上、この男性と同じ便に乗り合わせ、密接接触者に認定された韓国人女性2人が香港当局からの隔離要請を拒否したことなどから、香港では韓国に対する不信感が高まっている状況が見受けられる。

香港の町並み。九龍半島の尖沙咀からヴィクトリアハーバー、香港島のセントラルを望む(資料)—本紙撮影

香港の町並み。九龍半島の尖沙咀からヴィクトリアハーバー、香港島のセントラルを望む(資料)—本紙撮影

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