腐敗認識指数対象外も清廉度数は改善―廉政公署

トランスペアレンシー・インターナショナル(漢字表記:透明國際、本部:ドイツ・ベルリン)はマカオ時間5日、2012年の「腐敗認識指数(漢字表記:清廉指數)」(CPI=Corruption Perceptions Index)の世界ランキングを発表。今回から評価指標の変更があったため、マカオは対象リストから外れる結果となった。

マカオ政府廉政公署によると、2012年はこれまで10ポイントから100ポイント評価に変更となったという。また、調査のベースとなる指標がこれまでの3つから13に変更され、うち2つしかマカオに関するデータがなかったため、リスト対象外となったのではないかと説明している。

2012年のCPI評価項目のうちの1つ、「政治経済リスク評価(数字が小さいほど清廉)」にはマカオが含まれており、2010年5.71ポイント、2011年4.68ポイント、2012年は2.85と、清廉度数は改善傾向を維持しているという。

なお、2012年のCPIランキング(数字が大きいほど清廉)で最も清廉と評価されたのは90ポイントを獲得したデンマーク、フィンランド、ニュージーランドの3カ国、逆に最も腐敗しているとされたのが8ポイントのアフガニスタン、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、ソマリアの3カ国。対象176の国と地域のうち、香港は77ポイントで14位、台湾は61ポイントで37位、中国は39ポイントで80位だった。なお、日本は74ポイントの17位。

2012年「腐敗認識指数」ランク (c) Transparency International

2012年「腐敗認識指数」ランク (c) Transparency International

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