名門ホテル苦戦、ザ・ペニンシュラ香港の客室単価15%下落=日中からの旅客いずれも減で

香港随一の名門ホテルとして知られるザ・ペニンシュラ香港が集客に苦戦していることが明らかとなった。メインターゲットとなる中国本土と日本からの旅客が減少しているのが主要因とみられる。

ザ・ペニンシュラ香港の運営会社にあたる香港上海ホテルズ社は8月18日、今年(2015年)第2四半期(4〜6月)の業績発表を行った。資料によると、同ホテルの平均客室単価は前年同期比15%下落となる4400香港ドル(日本円換算:約7万円)、客室稼働率は同1%下落の69%だった。

香港の日刊紙アップルデイリーは同日午後の電子版記事の中で、香港上海ホテルズ社の郭敬文CEOが「中国本土から香港を訪れる旅客が減少していることに加え、円安の影響で日本からの旅客も減少しているとし、香港の観光マーケットについて短期的に憂慮している」と語ったと報じている。

ザ・ペニンシュラ香港は1928年開業で、香港で最も長い歴史を持つラグジュアリーホテルのひとつ。九龍半島の繁華街、尖沙咀の一等地に建つ。客室数はスイートを含め約300室。

ザ・ペニンシュラ香港(資料)—本紙撮影

ザ・ペニンシュラ香港(資料)—本紙撮影

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