7月訪マカオ旅客3.8%減の265万人、中国本土旅客の減少続く=12年9月以来最少だった前月からは回復

マカオ政府統計調査局は8月26日、今年(2015年)7月の入境旅客統計を公表した。同月の訪マカオ旅客数は前年同月比3.8%減、2012年9月以来の最少を記録した前月からは17.8%増となる264万8894人(のべ、以下同)となった。旅客の居住地別では中国本土と韓国からの旅客の減少幅が大きかった。

今年7月の訪マカオ旅客のうち51.1%が日帰り旅客で、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.2日増の1.2日。

旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が6.1%減となる175万7167人、このうち個人旅行者に限ると5.3%減の82万4536人。省市別では広東省が78万5152人で最大となり、以下、福建省の8万2043人、湖南省の7万4193人と続く。その他の主要居住地では香港が5.7%増の58万6136人、台湾が0.1%増の9万3443人、韓国が22.5%減の3万7050人、インドネシアが5.1%減の2万3276人、フィリピンが7.8%増の2万182人。7月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は66.3%で、前月から2.5ポイント下落している。

今年1〜7月の累計入境旅客数は前年同期比3.5%減の1740万5393人。このうち、中国本土旅客は4.5%減の1154万1959人で、全体に占める割合は66.3%。

なお、3月末からこれまで週4便だったマカオ航空のマカオ・大阪(関西国際空港)直行便がデイリー運航化され、旅客の伸びが期待された日本だが、4月の入境旅客数は16.5%減の1万6095人、5月は8.4%減の2万4363人、6月は13.3%減の2万991人、7月についても6.0%減の1万9808人とふるわない状態が続いている。マカオでは円安を背景に日本渡航ブームとなっていることから、増便による効果は日本側のインバウンドが恩恵を受けるものとみられる。

マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人に達している。しかし、韓国で5月末からMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が顕在化したことを受け、6月、7月は前年同月比で2割超の大幅減に転じた。

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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