国債格付機関フィッチ、マカオの今年経済成長「マイナス16%」予測=格付「AA-」維持

国債格付機関フィッチ・レーティングスがマカオの今年(2015年)の通年カジノ売上が前年比3割下落、インフレ要素を除く実質経済成長率をマイナス16%とする予測を明らかにしたという。

マカオの政府系放送局TDMが9月4日夜のラジオニュースで報じた。フィッチ・レーティングスでは、年末までのカジノ売上は安定的に推移するとした上、カジノフロアの全面禁煙化、中国本土旅客に対するマカオ渡航制限、中国本土の経済成長の鈍化という点について、これらの緩和措置が講じられた場合、カジノ売上の上振れの可能性もあるとした。

また、マカオ特別行政区の格付は「AA-」評価を維持し、今後の展望についても安定的とした。その理由として、マカオの累積黒字が政府歳出の6年分に達していること、近年内にコタイ地区にIR(統合型リゾート)施設が相次ぎオープンすることで、観光地としての訴求力が高まり、適度な経済多元化が進むことを挙げた。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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