偽造クレカでキャッシング、ルーマニア人の男を逮捕=マカオ、ATM機の自動判別で足が付く

マカオ司法警察局は9月17日、複数回に渡って偽造クレジットカードを使ってマカオの銀行ATMから不法に現金を引き出したとして、被疑者のルーマニア人の自称洗車員の男(35)を逮捕、送検したことを発表した。

同局によると、被疑者は9月11日にタイを経由してマカオへ入りしたことが確認されているとのこと。その後、9月13日から15日かけて、少なくとも18枚の偽造クレジットカードを使ってキャッシングを試み、このうち10回、1.3万パタカ(日本円換算:約19.5万円)の引き出しに成功し、市内の銀行窓口でユーロと米ドルに両替していたという。

なお、被疑者が使用したカードのうち2枚について、ATM機が偽造であると自動判別し、機械の中にカードを飲み込んだ(没収した)とのこと。これを受け、9月15日に銀行から通報を受けた警察が監視カメラの録画映像などから被疑者の割り出し、9月16日に被疑者を滞在先のホテルで逮捕することに成功した。

被疑者は逮捕時に20万パタカ(約300万円)相当の米ドル及びユーロの現金、カード情報読み取りソフトのインストールされたパソコンなどを所持していたという。

警察では、余罪の追及とともに、協力者の存在の有無等の捜査を継続しているとしている。

マカオ警察当局が偽造クレジットカードを使ってマカオのATMから不法に現金を引き出したとして逮捕したルーマニア人の被疑者(左)と押収した証拠品(右)=9月17日(写真:マカオ司法警察局)

マカオ警察当局が偽造クレジットカードを使ってマカオのATMから不法に現金を引き出したとして逮捕したルーマニア人の被疑者(左)と押収した証拠品(右)=9月17日(写真:マカオ司法警察局)

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