中国銀聯カード、海外での出金に年間上限額設定=約190万円まで

中国の為替管理当局が、中国本土発行の人民元建て銀聯カードについて、香港やマカオを含む海外における年間の出金額上限を設定することが明らかになった。実施目的は海外における反マネーロンダリングや金融リスク予防のためとのこと。

マカオの日刊紙澳門日報が10月1日付紙面で報じた記事によると、従来の海外における1日あたり出金上限額の1万人民元(日本円換算:約19万円)に加え、今年(2015年)10月1日から年末までは累計5万人民元(日本円換算:約95万円)、来年は年間累計190万円の出金上限が設定されるという。

なお、1日あたり、年間の上限額は、いずれもATMを使った出金に限られ、ホテル、レストラン、ショップなどにおける通常のカード決済については、それぞれのカードの利用限度額に準ずるという。同紙では、今回の措置に伴う中国本土旅客の購買行為へのマイナス影響はほとんどないとしている。

中国本土からの現金の持ち出しについては、1回あたり2万元(約38万円)が上限となっており、海外における銀聯カードを使った出金には一定の需要が存在するとみられる。

マカオのATM(資料)—本紙撮影

マカオのATM(資料)—本紙撮影

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