マカオカジノ大手GEG、業績上向きに=15年7-9月期、ノンゲーミング比重高まる

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、ギャラクシーエンターテインメントグループ(銀河娯楽集団、以下GEG)は10月15日、今年(2015年)第3四半期(7-9月期)業績を発表。

売上は前年同期比29%減、今年第2四半期比5%増となる123香港ドル(日本円換算:約1891億円)、調整後EBITDAは同36%減、13%増の21億香港ドル(約323億円)、同社マネジメント基準計算による総ゲーミング(カジノ)売上は33%減、3%増の115億香港ドル(約1768億円)となり、業績が上向きに転じたことがわかった。

GEGはマカオ半島で「スターワールドホテル」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」及び「ブロードウェイマカオ」のIR(統合型リゾート)、「シティクラブ」のブランド名で中規模ホテル内にフランチャイズ方式の衛星カジノ施設を展開している。

マカオ全体のカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年9月まで16ヶ月連続で前年割れ、今年1〜9月の累計カジノ売上についても前年同期比36.2%減の1760.15億パタカ(日本円換算:約2兆6274億円)と低迷が長期化している。中国本土の景気減速、反汚職キャンペーンの拡大、マカオの出入境管理の厳格化などを受け、VIPルームの主要顧客層となるハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーのマカオ渡航意欲が減退していることが要因とされる。昨今、マカオではVIPルーム売上の減が顕著だが、マスゲーミングフロア(平場)は比較的堅調に推移していることから、カジノ運営会社ではマスシフトを進める動きが活発かしている。

GEGでも、グループのマスゲーミングフロア(平場)、スロットマシン、ノンゲーミング(ホテル、リテール、エンターテイメント、コンベンションなど非カジノ要素)による売上がマネジメント基準計算によるマカオ事業売上に占める割合が上昇したとしており、昨年第3四半期のおよそ3分の1から、今年第3四半期には2分の1近くに達したという。また、今後もリゾートのノンゲーミング要素の充実に伴い、マス比重はさらに高まると予想しているとのこと。

なお、グループ施設内のホテル客室稼働率は今年第3四半期を通じて好調を維持できたといい、ギャラクシーマカオ内の5ホテル(バンヤンツリーマカオ、ホテルオークラマカオ、ギャラクシーホテル、JWマリオットホテルマカオ、リッツカールトンマカオ)、スターワールドホテル、ブロードウェイマカオでいずれも99%だったという。

GEGの呂志和会長は業績発表にあたり、8億香港ドルのコスト削減を目標としたプラン策定を行うなど、グループ全体で積極的なコスト管理に取り組んでいることも明らかにした。

マカオ・コタイ地区のIR「ギャラクシーマカオ」俯瞰(資料)=2015年8月—本紙撮影

マカオ・コタイ地区のIR「ギャラクシーマカオ」俯瞰(資料)=2015年8月—本紙撮影


マカオ・コタイ地区のIR「ギャラクシーマカオ」のマスゲーミングフロア(資料)=2015年5月—本紙撮影

マカオ・コタイ地区のIR「ギャラクシーマカオ」のマスゲーミングフロア(資料)=2015年5月—本紙撮影

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