マカオ、4ヶ月連続CPI上昇率縮小=15年9月、4.23%上昇の106.49

近年、マカオでは物価の上昇が続いているが、昨今のカジノ売上低迷を受け、今年(2015年)4月の総合物価指数(CPI)上昇率はおよそ4年ぶりの低水準を記録した。その後、5月のCPI上昇率は拡大したが、6月、7月、8月は再び縮小に転じた。マカオ政府統計調査局が10月23日に公表した最新データによると、9月のCPIは前年同月比4.23%増の106.49となり、上昇率の縮小は4ヶ月連続となった。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「たばこ・アルコール飲料」の38.42%、「教育」8.93%、「医療」6.12%で、主にたばこ増税及び学費、問診サービス費の値上がりによるもの。一方、「通信」は0.98%、「衣類・履物」はの0.65%のそれぞれ下落。

前月CPIとの比較では0.14%上昇。新学年の学費値上げにより「教育」価格指数が8.64%、外食サービス費と精肉・野菜価格のアップにより「食品及びノンアルコール飲料」価格指数が0.24%のそれぞれ上昇。住宅家賃相場の上昇が落ち着いたことを受け、「住宅・燃料」価格指数が0.05%、女性用衣料の値下げプロモーション、パッケージツアー価格、航空券、ガソリン価格の下落により、「レジャー・文化」価格指数が1.66%、「交通」価格指数が1.54%もそれぞれ下落。

今年9月までの直近12ヶ月の平均CPIは直前期と比較して5.08%上昇。このうち「住居及び燃料」、「たばこ・アルコール飲料」、「医療」、「食品及びノンアルコール飲料」がそれぞれ9.91%、8.33%、5.62%、5.30%と上昇が目立った。

今年第3四半期(7〜9月)の平均CPIは前年同期比4.54%上昇。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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