マカオ警察、Uberサービス提供車輌を白タクとして検挙=運営側は継続模索の意向

世界で急速に拡大するスマートフォンアプリを使った配車サービス「Uber(ウーバー)」の運営会社が10月22日にマカオでサービスを開始したことを発表したばかりだが、マカオ警察当局と交通当局が同月29日に合同記者会見を行い、配車アプリを使った白タクサービスを運営したとして運転手2人を検挙したと発表した。

警察当局によると、2人の運転手が使用していた車輌はいずれも同じ地元旅行業者に所属しているもので、この会社がUberと協業を行っていたとみられるとのこと。なお、検挙された2人の運転手は違法な白タク運営を行ったとしてそれぞれ3万パタカ(日本円換算:約60万円)の罰金が科せられたという。

また、旅行業ライセンスを管轄するマカオ政府旅遊局はこの件について、旅行代理店が第三者の非観光用途に車輌を提供することはできないとし、法律違反が確定した場合、5000〜1万パタカ(約7.5〜15万円)の罰金が科せられ、違反累積の場合は旅行業ライセンスの剥奪もあり得るとの見解を示した。

一方、Uber運営側も同日夜に声明を発表。警察当局の対応について驚きと失望を感じたとし、顧問弁護士と相談を継続し、誤解を解いていきたいとのこと。今後も旅行業者、運転手との協業により、利用者に対して安全で信頼性の高いサービスの提供を継続したいとの意向も示した。

マカオ治安警察局による白タク取り締まりの様子(資料)=2015年5月(写真:澳門治安警察局)

マカオ治安警察局による白タク取り締まりの様子(資料)=2015年5月(写真:澳門治安警察局)

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