マカオカジノ大手SJM、純利8割減=7〜9月期、市場低迷が業績直撃

マカオのカジノライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは11月3日、今年(2015年)第3四半期(7〜9月)の業績を発表。カジノ売上は前年同期比37.9%減の112.43億香港ドル(日本円換算:約1757億円)、調整後EBITDAは49.5%減の8.84億香港ドル(約138億円)、純利益は81.4%減の2.85億香港ドル(約44億円)となった。

売上高は113.81億香港ドル(約1779億円)で、このうちホテル、料飲といった非カジノ部門による売上は1.38億香港ドル(約22億円)だった。IR(統合型リゾート)を志向するその他5陣営と比較してカジノ部門への依存度が極めて高い。

1〜9月の累計では、カジノ売上が39.6%減の375.62億香港ドル(約5872億円)、調整後EBITDAが49.2%減の31.46億香港ドル(約492億円)、純利益が57.2%減の23.26億香港ドル(約364億円)。

マカオ全体のカジノ売上は昨年6月から今年10月まで17ヶ月連続で前年割れ、1〜10月の累計でも前年同期比35.5%減で推移するなど、大きく低迷している。

SJMホールディングスは、かつてマカオのカジノ経営権を独占していたSTDMが前身で、マカオ半島に旗艦施設「グランドリスボア」と「リスボア」を構えるほか、直営及びフランチャイズ形式で中小カジノ施設を複数展開している。目下、2017年の開業を目標に、マカオ・コタイ地区で同社初の大型IRと位置づける「リスボアパレス」の開発を進めている。

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

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