マカオ、ラテンパレードに観衆10万人=返還16周年と歴史市街地区の世界遺産登録10周年祝う

マカオ政府文化局は12月6日午後、マカオ返還16周年とマカオ歴史市街地区のユネスコ世界文化遺産リストへの登録10周年を記念した「パレードスルーマカオ・ラテンシティ」を世界遺産・聖ポール天主堂跡周辺の歴史市街地区一帯で開催した。

ポルトガルやフランスといったラテン諸国、マカオ及び中国本土など仮装や民族衣装に身を包んだおよそ60チーム、1600人がパレードに参加し、聖ポール天主堂跡から塔石広場までを練り歩いた。沿道には市民や観光客ら約10万人の観衆が駆けつけるなど、大きな盛り上がりをみせた。

ラテンパレードは2011年にスタートしたイベントで、今年が5回目の開催。マカオは元ポルトガル領だったことから、現在も中国語と並んでポルトガル語を公用語としている。また、ポルトガル統治時代の文化や風習が広く受け継がれている地域でもある。中国はマカオをポルトガル語諸国との橋渡し役に位置付けており、ラテンパレードの開催を通じて、中国と世界各地に広がるラテン系諸国、地域との交流及び相互理解を深めたい狙いがあるとみられる。

マカオでは、毎年秋にもポルトガル語圏諸国との交流イベント「ルゾフォニア・フェスティバル」が開催されている。

塔石広場会場の様子=12月6日(写真:ICM)

塔石広場会場の様子=12月6日(写真:ICM)


世界遺産・聖アントニオ教会前を進むパレード=12月6日(写真:ICM)

世界遺産・聖アントニオ教会前を進むパレード=12月6日(写真:ICM)

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