マカオ 15年累計カジノ売上34.3%減の2308億パタカ(約3.4兆円)=2年連続前年割れ
- 2016/1/1 17:36
- カジノ・IR
マカオ政府のカジノ監理部門、博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、2015年12月のカジノ売上を公表した。
2015年12月の単月カジノ売上は前年同月から21.2%減となる183.4億パタカ(日本円換算:約2764億円)で、19ヶ月連続前年割れとなった。ただし、マイナス幅は前月から11.1ポイントの縮小、金額は11.6%の回復が見受けられた。
また、2015年の累計カジノ売上は、前年から34.3%減となる2308.4億パタカ(約3兆4790億円)で、2年連続で前年割れとなり、金額は2011年実績をやや下回る水準にまで逆戻りした。
なお、マカオのカジノ売上規模がラスベガス(米国ネバダ州)やシンガポールといった主要カジノ都市を圧倒している構図に変わりはなく、世界一のカジノ都市の座を維持している。
マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPゲーミング部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオへの渡航意欲が減退しているとされ、売上低迷の主要因とされている。
【資料】2015年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:237.48億パタカ=約3579億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2945億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3238億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2889億円(38.8%減)
・5月:203.46億パタカ=約3066億円(37.1%減)
・6月:173.55億パタカ=約2616億円(36.2%減)
・7月:186.15億パタカ=約2805億円(34.6%減)
・8月:186.23億パタカ=約2807億円(35.5%減)
・9月:171.33億パタカ=約2582億円(33.0%減)
・10月:200.59億パタカ=約3023億円(28.4%減)
・11月:164.25億パタカ=約2475億円(32.3%減)
・12月:183.40億パタカ=約2764億円(21.2%減)
>1〜12月累計:2308.40億パタカ=約3兆4790億円(34.3%減)