ドバイ不動産展、香港で初開催=割安感と高利回りでチャイナマネー吸引狙う

昨今、中国人投資家による日本の不動産の「爆買い」が話題となっているが、中東ドバイではチャイナマネーに対して熱視線が注がれているようだ。

ドバイのエキジビション会社スマンサエキジビションがドバイ土地局の協力を得て昨年(2015年)2月に英国・ロンドンで、11月にインド・ムンバイで開催した「ドバイ・プロパティ・ショー」が1月末に香港に初上陸するという。開催期間は1月28〜30日、会場はワンチャイの香港コンベンション&エキジビションセンターで、ドバイ及びアラブ首長国連邦の高級不動産物件を中心に取り扱う15社の不動産ディベロッパーが出展するほか、法律相談窓口も設置されるという。

同社によると、ドバイ土地局の統計で、2014年のドバイにおける中国人投資家による不動産投資額は約37.3億香港ドル(日本円換算:約566億円)となり、国別で10位だったとのこと。また、中国の大手不動産ウェブサイトが2015年9月に実施した意識調査では、投資先としてドバイを候補に挙げた投資家の数が前年同期比1200%増を記録したという。

同社では香港及び中国本土から3000人の投資家の来場を見込んでいるとのこと。同社のパートナー、スルタン・アル・スワイディ氏は、香港と比較して不動産価格が割安である上、香港、上海、北京と比較して高い利回りが見込めるとし、今回の不動産展を機に初めてドバイの不動産情報に触れる中国人投資家にとって、理想的な選択肢となるはずだとコメントした。

2015年11月にインド・ムンバイで開催されたドバイ・プロパティ・ショーの会場イメージ(写真:Dubai Property Show)

2015年11月にインド・ムンバイで開催されたドバイ・プロパティ・ショーの会場イメージ(写真:Dubai Property Show)

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