マカオの企業別カジノ売上シェア、米国系サンズチャイナが23.7%でトップ=12月

マカオ政府のカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)が1月1日に公表した資料によると、昨年(2015年)12月のマカオの月次カジノ売上は前年同月比21.2%減の183.4億パタカ(日本円換算:約2690億円)で、月次カジノ売上は昨年6月から19ヶ月連続の前年割れとなった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ6陣営が存在するが、12月の企業別カジノ売上では、米国系のサンズチャイナ前月から2.1ポイントプラスとなる23.7%のシェアを獲得し、月間首位に立ったという。マカオの日刊英字経済紙「マカオデイリータイムス」が1月8日付電子版で報じた。

2位は香港系のギャラクシーエンターテイメント(GEG)で、23.1%と前月から1.3ポイントプラス。3位はSJMホールディングスで、1.5ポイントマイナスの20.3%。4位のメルコ・クラウン・エンターテインメント(MCE)は1.4ポイントマイナスの16.2%、5位のウィンマカオは0.4ポイントプラスの9.3%、6位のMGMチャイナは1.9ポイントマイナスの7.5%。大規模IR(統合型リゾート)の展開で先行する上位2社がプラスとなったかたちだ。

昨年10月末に新IRスタジオ・シティが開幕したばかりのメルコ・クラウン・エンターテインメントだが、直後の11月にシェアを伸ばしたものの、12月まで勢いを持続することができなかった。なお、今年6月にはウィンマカオのウィンパレス、9月にはサンズチャイナのパリジャン、年内にはMGMコタイプロジェクトといった大型IRの開業が控えており、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

サンズチャイナの旗艦カジノIR「ヴェネチアンマカオ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナの旗艦カジノIR「ヴェネチアンマカオ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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