マカオ、歴史的な寒さで低体温症相次ぐ=88歳女性が死亡

マカオでは1月23日からきょう(1月25日)にかけて極めて気温が低い状態が続いている。1月24日午後2時15分には1.6℃を記録し、67年ぶりに1月の最低気温を更新。この歴史的な寒さの影響で低体温症となる事例が相次ぎ、死者も出たという。

マカオ政府衛生局が1月25日午後7時すぎ、同日午前に88歳の女性が死亡したことを明らかにした。この女性は高血圧症と認知症を患っており、老人介護施設で暮らしていたが、前日に軽い低体温症となったことから、仁伯爵綜合医院(通称:山頂医院)に移送して治療を行っていたとのこと。

また、同局の資料によると、1月24日午後4時から25日午後4時までの24時間において、マカオの2つの大型総合病院で5件の低体温症事例が確認されたとのこと。患者の年齢は20〜75歳で、いずれも男性。このうち3人が入院治療を要し、2人が重症という。

マカオでは低温を理由に1月25日にすべての幼稚園、小学校、特別支援学校が休校となった。

マカオは温暖な地域として知られ、マカオ政府地球物理気象局公表資料では、年平均気温(1981〜2010年)は22.6℃、1月の平均最低気温は12.5℃となっている。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合医院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合医院(資料)—本紙撮影

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