マカオ航空、15年通期の純利7割減=旅客キロ売上増も有償座席利用率下落

エアチャイナ(中国国際航空)は4月21日、子会社にあたるマカオ航空の昨年(2015年)通期の業績を公表。

資料によると、マカオ航空の昨年の有効座席キロは前年から11.10%増の57.35億、旅客キロ売上は9.27%増の38.47億人民元(日本円換算:約649億円)、輸送旅客量は8.79%増の230.76万人といずれも伸長したが、座席利用率は1.12ポイント下落の67.08%に。

カーゴ部門については、有効貨物輸送トンキロが12.92%増の9141万、有償貨物トンキロ売上が9.27%増の6.07%増の2544万人民元(約4.3億円)、貨物・郵便輸送量が7.84%増の1億7153トンだったものの、貨物・郵便積載率は1.80ポイント下落の27.83%にとどまった。

通期の売上高は9.29%減の24.44億人民元(約412億円)で、このうち航空運送事業の売上は7.45%減の19.28億人民元(約325億円)。税引後利益は70.58%減の0.31億人民元(5.2億円)だった。なお、資料では減収減益となった理由については触れられていない。

昨年末時点の使用航空機は18機、平均機齢は9.32年。昨年、4機の新機材を導入し、2機が退役した。

マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空はマカオのフラッグシップキャリア的存在で、中国4大航空会社の一角にあたるエアチャイナが7割弱、マカオ特別行政区政府が2割強の株を保有する。世界的なアライアンスには加入していないが、エアチャイナ、全日空、アシアナ航空、タイ国際航空といったスターアライアンス系航空会社を中心にコードシェアを行い、マイレージサービスではエアチャイナ、全日空と提携。現在、マカオと日本(東京・成田、大阪・関西、福岡)間の直行定期便を運航する唯一の航空会社となっている。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

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