マカオのホテル客室内で殺人事件…被害者はカジノ高利貸しに監禁されていた中国人男性

8月5日午前、マカオ・新口岸地区にあるエンペラーホテル6階の客室で胸部を刺された中国人男性が発見された。マカオ司法警察局ではカジノ高利貸しに関連する殺人事件とみて捜査を進めている。

マカオ司法警察局発表の情報によれば、被害者は53歳の中国本土籍の男性で、深夜に中国本土籍の友人女性とともにギャンブラーを対象とした高利貸しから金を借りてカジノゲームに興じたというが、負けて返済不能に陥った後、ホテル客室に連行され、監禁状態にあったという。

その後、女性が未明になって浴室のバスタブ内で男性が胸から血を流して倒れているのを発見。洗面台には血の付いた刃渡りおよそ23センチの果物ナイフが残されていたという。男性はすぐに病院へ搬送されたが、死亡が確認された。

なお、一緒に部屋の中にいたという看守役の2人は現場を離れて逃走しているとのこと。

現場周辺は中小規模のカジノ施設やホテル、オフィスビルなどが建ち並ぶ繁華街。

近年、マカオの治安は総じて安定しているといえるが、カジノ高利貸しと債権者の監禁に関連する犯罪については急増している。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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