マカオ航空、日本路線減便示唆

マカオと日本の東京(成田)、大阪(関西)の2都市を結ぶ定期直行便を運航するマカオ航空が、今年日本路線の減便に踏み切る可能性を示唆した。

10日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。マカオ航空の鄭岩会長によると、日中関係が悪化による影響を受け、マカオと東京、大阪間の旅客数が中国、日本の双方で大幅に減少しており、搭乗率は3割程度まで落ち込んでいるという。マカオ航空として損益バランスを重視する必要性から、日本路線の減便もありえるとした。

マカオと日本を結ぶ定期便は現在東京(成田)が週7便、大阪(関西)が週4便。昨年秋以降、成田路線は臨時運休という形で減便対応を行っている。鄭会長によると、昨年末のピーク時に搭乗率が回復した時期があったが、依然として通常期は芳しくないとのこと。

一方、マカオ航空の業績は順調で、3年連続の利益増、2012年の利益は過去最高を更新する見込み。9日に瀋陽路線を開設するほか、今年中に温州、鄭州路線を開設する。今後、中国本土路線をベースにしながら、東南アジア、東北アジアへと路線の拡大を狙うという。

1月9日の瀋陽便就航式典でスピーチを行う鄭会長 (c)  澳門航空股份有限公司

1月9日の瀋陽便就航式典でスピーチを行う鄭会長 (c) 澳門航空股份有限公司

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun