30歳の中国人ギャンブラーが高利貸しに監禁されたと母親騙し送金させる=心配した母親がマカオ警察に通報してウソ発覚、詐欺と狂言で御用

マカオ司法警察局は11月2日、先月(10月)29日に中国本土からマカオを訪れていたギャンブラーの男(30)を巨額詐欺及び虚構犯罪(狂言)の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。

同局の発表によれば、男はカジノゲームで負け、持ち金が底をついたことから、母親に「高利貸しに監禁されたので助けてほしい」と嘘の連絡を入れ、多額の送金を依頼。母親は息子の話を信じて8万9000人民元(日本円換算:約135万円)を送金するとともに、マカオ司法検察局へ「息子がマカオのどこかで高利貸しに監禁されているようだ」と通報したという。その後、司法警察局が男を探し当てたところ、話に矛盾があり、追求したところ監禁の事実はなく、自作自演だったことを認めたとのこと。なお、男は逮捕された時点ですでに母親から送金を受けた全額を使い果たしていたという。

なお、今回は狂言だったが、マカオではギャンブラー向けの違法な高利貸しが債務不能に陥った債務者を監禁し、家族らに送金させるよう迫る強引な取り立て事案も報告されている。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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