マカオの女性カジノディーラーが不正行為…客に扮した夫と共謀してチップを騙し取る

マカオ司法警察局は12月19日、勤務中の不正行為により勤務先のカジノからゲーミングチップを騙し取ったとして、10年以上の経験を持つディーラー職の女(48)とその夫(44)を業務上横領の罪で逮捕、送検したことを明らかにした。

警察の発表によれば、同月14日午後、コタイ地区のカジノ施設から1人の女性ディーラーが担当するゲーミングテーブルからチップを持ち出している疑いがあるとの通報を受けたという。カジノ施設側が監視システムを通じて調査したところ、ディーラーと客の行動に不審な点が見つかったことから、現場で2人を拘束。その後の調べて、2人が夫婦であることが判明した。

ディーラーは客に扮した夫を相手に「勝たせて、払い戻しのチップを盛る」、「手元にキープしておいたチップを使って、負けた際にもチップを払い戻す」、「チップの両替時に、盛って戻す」という3つの方法を用いて不正を行っていたという。

また、警察が夫婦の自宅を捜索した際、12万香港ドル(日本円換算:約180万円)相当のチップが見つかったといい、事件との関連及びに具体的な犯行時間及びカジノ施設の被害額について詳細な調査を進めているとのこと。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

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