11月の訪マカオ旅客数、前年同月から横ばいの258.9万人…日本からは25.4%増=宿泊伴う旅客の増加続く

マカオ政府統計調査局は12月28日、今年(2016年)11月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から横ばい、前月から3.4%減となる延べ(以下同)258万8645人だった。

11月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から10.4%増の137万4752人で、全体の53.1%を占めた。日帰り旅客は9.7%減の121万3893人。旅客の平均滞在時間は1.2日で前年同月から0.1日増。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.1日。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は16ヶ月連続増で、今年6月から6ヶ月連続で日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

11月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から1.2%減の170万5721人。このうち個人旅客に限ると2.1%増の79万1007人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は65.9%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が1.4%減の50万5216人、台湾が1.4%減の8万3498人、韓国が34.6%増の6万2009人、日本が25.4%増の3万4142人。

今年1〜11月の累計訪マカオ旅客数は2813万5886人で、前年の同じ時期から0.2%増。このうち中国本土旅客は0.5%減の1866万8340人で、全体の66.4%を占めた。今年は12月を残すのみだが、3年連続で年間旅客数3000万人の大台を突破するのは確実とみられる。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが12月1日に公表した資料によれば、11月の月次カジノ売上は前年同月から14.4%増の187.88億パタカ(日本円換算:約2750億円)、1〜11月の累計では4.3%減の2033.95億パタカ(約2兆9774億円)だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月15日夜、マカオ域内で今年(2024年)11人目の輸入性デング…
  2.  マカオ金融管理局は10月15日、今年(2024年)9月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ生産性・技術移転センター(CPTTM)は10月14日、マカオ招商投資促進局と合同で同月16…
  5.  マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は10月14日、世界各地か…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun