マカオ当局、タクシー乗務日誌の検査強化方針示す…悪質ドライバー対策で

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。

マカオ政府交通事務局は2月19日、タクシードライバーに対し、法律の規定通りに乗務日誌を記入するよう呼びかけていることを明らかにした。同局と治安警察局が検査を強化するとし、法律の規定を満たさない場合、1000パタカ(日本円換算:約1万4000円)の罰金処分が科せられるとのこと。

検査強化の理由として、一部のドライバーが乗務記録をつけていなかったことで、違反タクシーの処分過程における調査に影響が生じた事案があったことを挙げた。

治安警察局発表資料によれば、昨年(2016年)通期の違反タクシーの検挙総数は4152件、このうちぼったくりが1713件、乗車拒否が1413件あり、検挙数全体の75.3%を占めた。また、今年1月の検挙総数、ぼったくり、乗車拒否による検挙数についても、昨年の月平均を上回っている状況となっている。

交通事務局及び警察では、消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為にあたるとして、パトロールを強化して臨む姿勢を示している。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は9月21日、同月25日から2023〜24年シーズンの無償インフルエン…
  2.  マカオ・コタイ地区で統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオを運営するギャラクシーエンターテイン…
  3.  マカオ治安警察局は9月21日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護…
  4.  マカオ保安庁は9月21日、マカオと広東省珠海市横琴新区の玄関口となる横琴口岸(イミグレーション施…
  5.  マカオでは、9月から10月にかけての5夜にわたって「第31回マカオ国際花火コンテスト」が開催され…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年9月号
(vol.123)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun