マカオの失業率、2%台に後退=16年11月〜17年1月雇用統計

マカオ政府統計調査局が2月27日に公表した最新の雇用統計によると、昨年(2016年)11月〜今年1月の期間の総体失業率は前回調査(16年10〜12月期)から0.1ポイント上昇の2.0%、不完全雇用率は0.1ポイント下落の0.5%だった。マカオ居民(マカオ居留権保有者)に限った失業率は0.1ポイント上昇の2.8%。

同局では、失業率上昇の理由として、旧正月前に多くの建設プロジェクトの工事が完了したため、建築業界における失業者数が増加したことを挙げた。

マカオの失業率は2015年2〜4月期まで史上最良水準の1.7%、3〜5月期から5〜6月期まで1.8%、6〜8月期から16年10〜12月期まで1.9%で推移してきた。

昨年11月〜今年1月の期間の労働人口は38.99万人、労働参加率は71.3%。このうち、就業人口は前回調査時から3100人減の38.19万人。

前回調査時との比較における主要業界別の就業人数の動向については、カジノ・カジノ仲介業が3.6%増の8.25万人、卸売・リテール業が2.5%増の4.74万人、建設業が5.3%減の3.52万人、ホテル業が1.1%減の2.99万人、飲食業が8.3%減の2.48万人だった。

失業人口は前回調査時から300人増の7900人。失業人口のうち、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は1.3ポイント下落の7.6%。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun