マカオの2月ホテル客室稼働率84.9%=相次ぐ大型IR開幕で供給増も9ヶ月連続昨対上回る

マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2016年)通期の訪マカオ外客数は前年から0.8%増の延べ(以下同)3095万0336人となり、3000万人の大台を3年連続突破した。また、今年1月の訪マカオ旅客数は前年同月から17.6%増の287.6万人で、宿泊を伴う旅客が18.9%増の136.3万人に上った。

マカオ政府統計調査局が3月30日に公表した最新統計によれば、今年2月の平均ホテル客室稼働率(簡易宿泊施設に相当するペンサオンを含む、以下同)は前年同月から5.7ポイント、前月から3.3ポイントのそれぞれ上昇となる84.9%だった。対前年の客室稼働率の上昇は9ヶ月連続。

今年2月のホテル等級別の客室稼働率は、5つ星が前年同月から6.5ポイント上昇の88.0%、4つ星が0.3ポイント上昇の80.0%、3つ星が11.7ポイント上昇の84.5%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が7.0%増、4つ星ホテルが横ばい、3つ星ホテルが116.7%増だった点も考慮する必要がある。3つ星ホテルが急増した理由については、昨年9月13日に客室供給数3000室規模を誇る大型IR、パリジャンマカオがオープンしたことによる。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2016年5月ー本紙撮影

今年2月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から2軒増の108軒、供給客室数は同13.2%増の3.64万室あり、このうち5つ星ホテルが33軒で、供給客室数は全体の60.2%を占める2.19万室。

今年2月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月比8.1%増の94.9万人。内訳は中国本土旅客が10.5%増の62.5万人、香港旅客が7.7%減の12.1万人、台湾旅客が12.4%増の4.0万人、韓国旅客が54.0%増の3.6万人、日本旅客が29.4%増の1.5万人だった。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.4日。

なお、特殊要因として多客期となる春節(旧正月)が昨年は2月8日、今年は1月28日だったことが挙げられる。

今年1〜2月累計のマカオのホテル宿泊客数は前年の同期比11.9%増の199.1万人、平均客室稼働率は5.0ポイント上昇の83.2%、ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.4日、宿泊を伴う旅客に占めるホテル宿泊旅客の割合は0.6ポイント上昇の72.2%。

昨今、マカオでは宿泊を伴う旅客が増加する一方、相次ぐ新ホテル開業による供給客室数の急増により昨年5月まで15ヶ月連続で客室稼働率が下落していた。こういった状況の中、客室数の多い大型IR併設ホテルを中心に各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出したことで、一定の需要喚起の効果があったためとみられ、初夏以降の客室稼働率は再び上昇に転じている。

マカオではホテル建設ラッシュが続いており、近い将来、供給数は5万室超に達する見込み。

今年2月に開業した5つ星のレジェンドパレスホテル(資料)=2月27日、マカオフィッシャーマンズワーフ(写真:Macau Legend Development Ltd.)

今年2月に開業した5つ星のレジェンドパレスホテル(資料)=2月27日、マカオフィッシャーマンズワーフ(写真:Macau Legend Development Ltd.)

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