マカオの公共路線バス、1日あたり平均乗客数8%増の約56万人に=面積30平方キロの小さな地域に78路線

マカオの面積は東京の山手線の内側のおよそ半分にあたる約30平方キロ、人口は約65万人という小さな地域だが、訪マカオ旅客は年間3000万人を上回る規模にも達する。

現在、マカオには大量輸送を可能にする軌道系交通機関が存在しないことから、市民や観光客の移動にとって重要な移動手段となるのが公共路線バスとタクシーとなっている。中でも、公共路線バスの路線数は78あり、一部路線で終夜運転を実施。近年では、キャパシティ拡大のため、車両の大型化の取り組みなども進められている。

マカオ政府交通事務局は4月7日、今年(2017年)1月1日から4月4日までの公共路線バス乗客数が延べ前年の同じ時期から8%増となる5300万人、1日あたり平均56万人に達したと発表した。また、4月3日には単日過去最高となる65.6万人となり、昨年記録した最高記録の62.9万人を2万人以上も上回ったという。

同局では、公共路線バスを運営する3社と協力し、混雑が目立つ路線を中心とした増発など、需要に対応する措置を講じていくとしている。

目下、マカオでは新交通システム(マカオLRT)の建設プロジェクトが進んでいるが、工事の遅延が伝えられており、開通時期は先行着工したタイパ線が2019年頃の予定となっている。

マカオの路線バス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル—本紙撮影

マカオの路線バス(資料)=プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル—本紙撮影

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