マカオのカジノ街で強盗事件…前科2犯のマカオ人男子逮捕=黒社会名乗り中国人親子を脅し現金奪う

マカオ司法警察局は4月15日、同月5日にマカオ半島新口岸地区で発生した強盗事件の容疑者として、マカオ人の無職男(39)を逮捕したと発表した。

警察発表によれば、容疑者は傷害と麻薬密売の前科2犯で、それぞれ4年、2ヶ月の服役歴があるという。

事件の経緯は以下の通り。今月5日午後6時頃、中国本土からマカオを訪れていた親子=母親(51)、息子(25)=が新口岸地区の銀行で現金を引き出した後、近くの公園で休憩していたところ、突然3人の男が現れ、身分証の提示を要求。親子は相手が警察だと思って指示に従ったとのこと。

親子は別々に引き離され、容疑者と別の仲間1人が息子を新口岸地区一帯の公園を連れ歩き、残る1人が母親を付近の空き地に連れ込み、自身は巨大な黒社会(反社会勢力)メンバーで、不利な立場になりたくないなら身につけている金目のものを差し出せと要求。母親は連れ出された息子の身を案じ、手持ちの現金12万香港ドル(日本円換算:約170万円)を手渡した。男は金を受け取り、すぐにその場を立ち去った。息子も別の場所で解放され、親子は再会した後、警察に通報した。

親子から通報を受けたマカオ司法警察局が捜査に着手し、犯人の逃走ルート及び住居の割り出しに成功。4月13日にタイパ島のマンションから犯人の1人が出てくるところを逮捕した。男は警察の調べに対して非協力的な態度を示しており、他のメンバーの所在や奪った金の行方についての説明を拒否しているという。

事件現場周辺は中小規模のカジノ施設やホテル、オフィスビルなどが建ち並ぶ繁華街。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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