香港でジカウイルス感染者の確認事例発生…南米渡航歴ある女性=現地日本領事館が在留邦人に注意喚起

在香港日本国総領事館は4月28日午後、同月26日に香港で3例目となるジカウイルス感染者が確認されたことを受け、在留邦人向けメールマガジンを発出し、感染予防に努めるよう注意喚起を行った。

香港当局の発表によれば、感染者は31歳の女性で、4月21日から頭痛、喉の痛み、吐き気と嘔吐の症状が出て、23日から全身性皮膚発疹になった。24日に雅麗氏何妙齢那打素醫院を受診し、同日中に入院となり、現在、隔離措置を受けているが、容体は安定している。感染者の尿検査の結果、ジカウイルスに対する陽性反応が確認された。

感染者は4月8日から南米・エクアドルとペルーを訪れ、4月21日に香港に戻ったという。旅行中、蚊に刺された覚えはないとのこと。なお、WHO(世界保健機関)はエクアドルとペルーを現在も伝染が拡大している地域として分類している。今回の感染事例は輸入性のものとみられる。

香港政府衛生防護センターでは、今回の事案について調査を進めるとともに、講習に対して旅行中の蚊対策や安全な性行為、また妊娠中や妊娠予定者のジカウイルス地域への渡航等について注意喚起を行っている。

在香港日本領事館はメールマガジンの中で、ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法とした。感染症の発生地域に旅行を予定している場合の注意点として下記の項目を挙げたほか、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行うよう促している。

■外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やイカリジン等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量や使用上の注意を守って適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
■室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
■規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
■軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウイルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
■蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

在香港日本国総領事館(資料)—本紙撮影

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