マカオでアジア最大規模のカジノ見本市「G2Eアジア2017」開幕=日本勢の出展にも注目

今年で11回目を迎えるアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア2017」が今日(5月16日)午前、マカオ・コタイ地区のIR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオのコタイエキスポホールで開幕した。会期は5月18日までの3日間。

G2Eアジアはアメリカゲーミング協会とリード・エグジビションズの共催。マカオのみならずアジア地域を中心に世界中からカジノ業界関係者が集結し、業界の最新トレンドや技術を展示するほか、業界VIPスピーカーが登壇し、カジノ業界の最新情報や今後の展望などについて話し合うカンファレンスも多数用意されるなど、アジアにおけるゲーミング(カジノ)業界の情報、技術、人材が行き交う「ハブ」としての役割を担う見本市として重要視されている。

リード・エグジビションズが5月11日にマカオで行ったメディア向けブリーフィングの内容によれば、今回の展示面積は前回から25%拡大の2.8万平米、出展社数は20社増の180で、このうち3分の1が新規とのこと。ビジターの事前エントリーはすでに前回を上回る7000人超といい、オンサイトエントリーを含む3日間合計の来場者は1万2千人に達する見込みという。

「G2Eアジア2017」オープニングセレモニー=2017年5月16日、ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

「G2Eアジア2017」オープニングセレモニー=2017年5月16日、ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

昨今、日本でもIR導入の話題が注目を集めているが、G2Eアジアには日系企業によるブース出展や日本人ビジターの姿も目立ち、日本勢が大きな存在感を示す見本市としても知られる。今回の日本関連の出展者は下記の通り。(五十音順)

<日本企業>
・共同印刷
<日系企業(海外法人を通じた出展)>
・アルゼゲーミングマカオ(カジノ機器)
・エンゼルプレイングカードマカオ(トランプ)
・コナミオーストラリア(カジノ機器)
・JCMグローバル(紙幣計数機)
・D-BACインターナショナル(ソフトウェア)
・マツイアジア(カジノゲーム用品)
・ミカドゲームス(ソフトウェア)

なお、共同印刷のブースでは、集客ソリューション及びセキュリティ関連製品を展示するほか、IR誘致を行う日本各地の自治体のPRコーナーも併設している。各社とも、出展を通じてゲーミング市場における知名度向上及び自社製品・サービスのカジノオペレーターへ積極的にアピールしたい意向で、工夫を凝らしたブースを展開する。

隣接会場で開催される業界向けセミナーでは、日本人の専門家や日本進出を表明しているIR運営会社の関係者らが登壇する日本におけるIR導入やギャンブル依存症対策をテーマにした講演、パネルディスカッション等もプログラムに入っている。

「G2Eアジア2017」エキジビションホール=マカオ2017年5月16日、ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

「G2Eアジア2017」エキジビションホール=マカオ2017年5月16日、ヴェネチアンマカオ-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun