マカオで今年4例目の輸入性デング熱病例確認=患者はタイ・バンコク旅行歴あるマカオ人女性

マカオ政府衛生局は6月27日、今年4例目となる輸入性デング熱病例を確認したと発表。

同局によれば、患者はマカオ半島青洲に居住するマカオ人女性(32)で、6月15日から18日にかけて家族とともにタイ・バンコクへ旅行に出かけていたとのこと。マカオに戻った後、21日に発熱、頭痛、筋肉痛、脱力感といった症状が出たといい、27日未明から四股などに発疹が現れたため、総合病院の仁伯爵綜合醫院と鏡湖醫院を受診。同日、公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス2型であることが判明したという。同局では、患者にデング熱流行地域滞在歴があること、潜伏期間、検査結果などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとのこと。

なお、患者の容体は安定しており、患者の同居者らにデング熱特有の症状は出ていないという。衛生局では、近隣住民に注意を呼びかけるとともに、蚊の駆除を実施したとのこと。

衛生局では、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけた。

マカオの医療機関では無料のデング熱診断を行っており、デング熱と疑われる症状が出た場合、すぐに医師の診断を仰ぎ、その際には海外渡航歴も伝えてほしいとした。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

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