マカオで今年初の域内デング熱感染例確認

マカオ政府衛生局(SSM)は7月31日夜、今年初となるマカオ域内でのデング熱感染者を確認したと発表。市民に対して、予防措置を講じるよう呼び掛けた。

SSMによれば、患者はマカオ半島南部の下環地区に居住するマカオ人男性(60)。7月27日に発熱、体力減退、皮膚及び関節痛、30日午前になって四肢に発疹が現れたことから、同日に総合病院の鏡湖醫院を受診。31日午後、公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス2型であることが判明したという。患者は発病前にマカオ以外への渡航歴がなく、公衆衛生研究所の検査結果も踏まえ、マカオ域内において感染したものと判断したとのこと。

なお、すでに患者の熱は下がり、容体も安定しており、患者の同居者らにデング熱特有の症状は出ていないという。

SSMは、感染場所を特定するため、7月31日及び8月1日の2日に渡って患者の住居と職場周辺で調査と蚊の駆除を実施するとした。

マカオ域内におけるデング熱感染例は今回が今年初めてとなるが、輸入性のものについては、すでに5例が確認されている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

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