第31回マカオ大学ポルトガル語夏期講座、過去最多の450人受講

公立マカオ大学(澳門大學)人文学部ポルトガル語学科が主催する「第31回ポルトガル語夏期講座」が8月4日に3週間の日程を終了した。

同講座は中国語とポルトガル語のバイリンガル育成、ポルトガル語及びポルトガル文化の普及を目的として1986年から毎年夏休みシーズン恒例で開講されているもの。東チモール、タイ、米国、韓国、モルディブ、インド、中国、香港、マカオなど10カ国・地域から過去最多となる450人の学生が受講し、23人のポルトガル語教員から指導を受けたたとのこと。

今回は入門クラス、基礎クラス、中級クラス、アドバンスクラス、翻訳クラスを設定。それぞれ座学のほか、マカオの歴史地区をめぐる課外授業や、ポルトガルのフォークダンスの習得、文化遺産に関するパネルディスカッションなども取り入れられ、ポルトガル語だけでなく、マカオの歴史・文化への理解を深めることができるカリキュラムだったという。

マカオは1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還されて以降もポルトガル語が公用語のひとつとなっているほか、ポルトガルをベースにした法律、経済体系も多く残ることから、近年では中国におけるポルトガル語圏諸国との窓口役として、あらためて脚光を浴びる存在となっている。

第31回ポルトガル語夏期講座閉会式でポルトガルのフォークダンスを披露する学生ら=2017年8月4日、マカオ大学(写真:澳門大學)

第31回ポルトガル語夏期講座閉会式でポルトガルのフォークダンスを披露する学生ら=2017年8月4日、マカオ大学(写真:澳門大學)

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