マカオ、カジノで負け窃盗繰り返し生活維持していた韓国人の男を逮捕…オーバーステイ状態

マカオ司法警察局は8月15日、同月初めにマカオ半島新橋地区のアンティークショップで発生した窃盗事件について、監視カメラ映像などから容疑者の身元の特定に成功したことを受け、韓国人の男(48)を逮捕したことを明らかにした。

警察発表によれば、被疑者は今回の事件のほか、少なくとも昨年マカオで発生した2件の窃盗事件に関わった疑いがあり、被害総額はおよそ10万パタカ(日本円換算:約137円)に上るとのこと。警察では、余罪の有無について捜査を継続中という。

また、被疑者は昨年(2016年)9月にビザ免除の対象となる観光目的でマカオ入りし、逮捕時はオーバーステイ状態だった。被疑者は警察の調べに対し、カジノで負けたことから、店舗をターゲットとした窃盗で生活を維持したと供述しているとのこと。警察は、被疑者を加重窃盗などの罪で送検する方針。

近年、マカオを訪れる韓国人旅客が急増しており、2014年に初めて年間50万人の大台を突破し、過去最高の55.4万人を記録。2015年は夏期に流行したMERS(中東呼吸器症候群)の影響を受けて一時落ち込んだことから前年から0.1%減となったが、2年連続で大台を突破した。訪マカオ旅客に占める国・地域別の順位では中国本土、香港、台湾に次ぐ4位で、5位の日本(28.2万人)を大きく上回る。今年1〜6月累計でも前年同期比38.7%の大幅増となる43.3万人達している。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  目下、マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で卓球の「WTTチャンピオン…
  2.  マカオ治安警察局は9月13日午後の定例会見で、マカオ滞在中に盗撮行為を繰り返したとして50代の日…
  3.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  4.  マカオ治安警察局は9月12日、マカオの路上で香港の宝くじに相当するマーク6(六合彩)を販売した6…
  5.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するSJMリゾーツ社とマカオ美術協会が主催するアートラ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun