マカオで今年7人目の輸入性デング熱感染者確認=患者はフィリピン人ホームヘルパー

マカオ政府衛生局(SSM)は8月22日夜、今年7人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はタイパ島の住宅街にあるマンションに居住するホームヘルパー職のフィリピン人女性(48)。8月19日にフィリピンからマカオへ到着、20日夜に発熱、倦怠感、頻尿といった症状が出たため、21日に総合病院の鏡湖醫院を受診。22日に公衆衛生研究所のPCR検査結果が明らかとなり、デング熱3型に感染していることが確認されたという。SSMでは、患者の渡航歴、現在の症状や検査結果などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとのこと。

なお、患者は依然として発熱が見受けられ、鏡湖醫院に入院中だが、患者を雇用する一家のメンバーにデング熱特有の症状は出ていないという。SSMでは、近隣住民に注意を呼びかけるとともに、蚊の駆除を実施する予定。

このほか、今年に入って以降、マカオでは域内デング熱感染が6例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認されている。域内デング熱感染の6例はいずれもマカオ半島の下環地区に居住あるいは勤務していた。

SSMでは、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

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