マカオ監獄に勾留中の男2人が持込禁止の携帯電話使い仲間に麻薬取引の指示出し

マカオ司法警察局は1月13日、マカオ監獄に勾留中の男2人が監獄内から携帯電話を使って仲間に麻薬取引の指示出しをしているとの情報を入手したことを受けて捜査中、同月11日にマカオ外港フェリーターミナルでコカイン24.8グラム、末端価格8.2万パタカ(日本円換算:約113万円)相当を所持していた18歳の男1人を逮捕したと発表した。

その後、司法警察局と懲教管理局がこの男の仲間で、マカオ監獄で勾留中の20歳と19歳の2人の男の舎房及び周囲を捜索したところ、携帯電話4台、複数枚のSIMカード、充電器、ラバーをめくった部分に携帯電話を収容できるようくり抜いた卓球のラケットが見つかったとのこと。

3人は昨年(2017年)同じ麻薬関連事件で逮捕されており、18歳の男だけが拘留されなかったという。

18歳の男は警察の調べに対し、勾留中の2人の仲間から携帯電話を使って麻薬取引の指示を受け、主に香港で仕入れた麻薬をマカオに運び込み、夜の街で販売し、実績に応じて報酬を得ていたなどと供述。司法警察局では、3人について麻薬販売罪で送検する方針。

また、懲教管理局では、携帯電話等の禁制品が監獄内で見つかったことについて、事態を重くみて、内部に協力者がいる可能性も排除せず、徹底的な持ち込みルートの調査を行うとする声明を発表した。

マカオ・コロアン島にあるマカオ監獄(資料)—本紙撮影

マカオ・コロアン島にあるマカオ監獄(資料)—本紙撮影

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