マカオで今年初の輸入性デング熱感染者確認=患者はマレーシア渡航歴ある中国本土出身の女子留学生

マカオ政府衛生局(SSM)は1月24日午後、今年(2018年)初となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ科技大学の寄宿舎に住む中国本土出身の女子留学生(20)。1月9日から14日にかけて別のクラスメイト1人とともにマレーシアへ旅行に出かけ、マカオに戻った後、27日に発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛の症状が現れ、科大醫院を受診。22日には手に発疹が出たことから再び同院を受診、デング熱検査のため採血を行い、24日にSSM公衆衛生研究所のPCR検査結果が明らかとなり、デング熱3型に感染していることが確認されたという。SSMでは、患者の渡航歴、症状、検査結果などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとのこと。

なお、患者と一緒に旅行に出かけたクラスメイトと寄宿舎の同じ部屋に暮らす学生にはデング熱特有の症状は出ていないという。SSMでは、寄宿舎の学生らに注意を呼びかけるとともに、寄宿舎及び大学キャンパスで蚊の駆除を実施する予定。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。

SSMでは、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3200万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen G…
  2.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナは12月6日に会見を開き、全米バスケ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングスと世界的に著名な中国の映画…
  4.  目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした…
  5.  マカオ治安警察局は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun