プリペイドSIMが全体の67%…マカオの17年末携帯電話契約数人口約3倍の220万件超に

マカオ政府統計調査局が1月31日に公表した最新の運輸通信統計によると、マカオの昨年末時点の携帯電話契約数が前年の同じ時期から14.2%増となる224万9124件に達した。実に人口の約3.5倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は約65万人だが、アジア有数の観光都市として知られ、昨年のインバウンド旅客数は前年から5.4%増の3261万人で、過去最多を記録。市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。昨年末時点の携帯電話契約数のうち、実に67.0%にあたる150万5863件がプリペイドSIMカードによるものだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港を含む海外からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

なお、昨年末時点のマカオの固定電話契約数は5.3%減の13万1839件、インターネット契約数は9.1%増の39万6596件、インターネット総接続時間は6.4%増の12.4億時間だった。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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