マカオ、16世紀から続くカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」厳かに開催…無形文化財リストにも登録

東西文化の交差点と称され、独特のエキゾチックな町並みや習俗が多く残るマカオ。旧正月(春節)の2日目、3日目にあたり、中国本土や香港からの大勢の観光客で賑わう2月17、18日の2日間、16世紀から続くカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」が開催され、旧市街地周辺は厳かな雰囲気に包まれた。

パッソス聖体行列は、毎年イースター前の日曜を除く40日間を指す「四旬節」の最初の土日の2日間に渡って行われ、紫色の衣装を身に纏った聖職者と信者が十字架を背負った大きなキリスト像を掲げ、警察楽団が奏でる物悲しい旋律の音楽に合わせてマカオの旧市街地中心部にある2つの世界遺産の教会、聖オーガスチン教会とカテドラルの間を往復行進する。初日の夜にはカテドラルで夜通し祈りが捧げられる。

かつて、聖オーガスチン教会に安置されていたキリスト像をカテドラルに移したところ、翌日に元の場所に戻っていたという言い伝えに基づくものとされ、マカオのカトリック信者によって長く受け継がれてきた重要行事のひとつ。昨年(2017年)9月、マカオの無形文化財リストに新規登録されたばかり。

多くの観光客や市民らが見守る中で行われた「パッソス聖体行列」=2018年2月18日、マカオ・カテドラル広場(写真:GCS)

多くの観光客や市民らが見守る中で行われた「パッソス聖体行列」=2018年2月18日、マカオ・カテドラル広場(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び昨年第4四半期(10…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び第4四半期(10〜1…
  3.  香港では、「スペースオイル(太空油)」と呼ばれる危険ドラッグが一部の若者の間で乱用されている問題…
  4.  マカオ治安警察局はこのほど、(2025年)2月17日から新たにブラジルとドイツのパスポート保有者…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は2月14日、昨年通期(2024年1〜12月)及び昨年第4…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun