マカオの2月カジノ売上5.7%増の243億パタカ(約3212億円)=19ヶ月連続対前年プラス

マカオ政府博彩監察協調局は3月1日、今年(2018年)2月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比5.7%増、前月比7.5%減となる243.00億パタカ(日本円換算:約3212億円)だったとする最新統計を公表した。

2月の特殊要因として、多客期となる旧正月ホリデーシーズンの多客期にあたり(ただし、前年は1月で月ズレ発生)、大型IR(統合型リゾート)「MGMコタイ」の新規開業(2月13日)に伴うゲーミングテーブル及びスロットマシンの供給増があったことが挙げられる。

マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年2月まで19ヶ月連続で対前年プラスを維持。また、昨年は1月と6月を除き、200億パタカ台の大台を突破している。

今年1〜2月の累計カジノ売上は505.60億パタカ(約6683億円)で、前年同期比19.7%増。プラス幅は前月から16.7ポイント縮小した。

なお、昨年通期の累計カジノ売上は2657.43億パタカ(約3兆5124億円)で、前年同期比19.1%増。マカオの年間カジノ売上が対前年プラスとなるのは2013年以来、4年ぶりのこととなる。マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億パタカ(約4兆7681億円)だった。2017年は2011年と同水準。

【資料】2018年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:262.60億パタカ=約3471億円(36.4%増)
・2月:243.00億パタカ=約3212億円(5.7%増)
>1〜2月累計:505.60億パタカ=約6683億円(19.7%増)

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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