マカオ、労働節シーズンも悪質タクシー暗躍…出入境旅客数は前年並み

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

マカオ治安警察局は5月3日、労働節シーズンにあたる4月29日から5月2日までのタクシー及び白タクに対する取り締まり状況を公表した。

4日間のタクシーの違反検挙総数は109件、このうちぼったくりと乗車拒否が99件で、検挙数全体の90.9%を占めた。

昨年(2017年)通期の違反検挙総数は前年から32.3%増となる5491件、このうちぼったくりが85.6%の大幅増となる3180件、乗車拒否が11.4%増の1574件で、検挙数全体の87.6%を占めた。白タクの検挙数は7件。

なお、実際には泣き寝入りなどもあるとみられ、統計に表れない悪質タクシーによる被害が相当数あると予想される。

このほか、労働節シーズン4日間のマカオ出入境者数は前年同時期と横ばいの205万人(延べ、以下同)だったとのこと。出入口別では關閘イミグレーションの154万人、単日出入境者数では4月30日の57万人がそれぞれトップだった。

多客期にあたる労働節シーズン中の観光名所周辺で任務にあたる警察官(写真:マカオ治安警察局)

多客期にあたる労働節シーズン中の観光名所周辺で任務にあたる警察官(写真:マカオ治安警察局)

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