マカオ 18年3月貨幣・金融統計公表…通貨供給量2ヶ月連続下落

マカオ政府金融管理局は5月4日、今年(2018年)3月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が2.1%、通知預金が0.7%のそれぞれ下落となり、M1は前月から1.0%減少。準通貨負債は0.2%下落、通貨供給量M2は0.3%減の6042億パタカ(日本円換算:約8兆1523億円)となった。前年同月との比較では、M1が9.5%、M2が10.4%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.1%、香港ドルが53.9%、人民元が4.5%、米ドルが8.6%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.3%減の5883億パタカ(約7兆9378億円)、非居民による預金は3.8%減の2451億パタカ(約3兆3071億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.7%減の1960億パタカ(約2兆6446億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は1.2%減の1兆0295億パタカ(約13兆8907億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.3%、51.7%、3.9%、20.6%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.2%増の4635億パタカ(約6兆2539億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.1%、65.1%、0.1%、4.2%で、金額にして1393億パタカ(約1兆8799億円)、3017億パタカ(約4兆0716億円)、3億パタカ(約40億円)、193億パタカ(約2605億円)。対外部門への融資は前月から4.8%増の4663億パタカ(約6兆2929億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、32.9%、8.2%、50.4%で、金額にして91億パタカ(約1228億円)、1533億パタカ(約2兆0689億円)、385億パタカ(約5196億円)、2348億パタカ(約3兆1687億円)。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は3月末時点で前月末から0.4ポイント上昇の59.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は3.2ポイント上昇の90.3%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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