マカオ航空が8年連続黒字…2017年

マカオ航空(NX)が公表した2017年度の取締役会報告書によれば、同年度の利益は前年から273%増となる7867万パタカ(日本円換算:約10億7700万円)に上り、8年連続で黒字となった。資産負債比率は前年から0.1ポイント上昇の48.6%。

マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空はマカオのフラッグシップキャリア的存在で、中国4大航空会社の一角にあたるエアチャイナ(中国国際航空)が7割弱、マカオ特別行政区政府が2割強の株を保有する。2017年末時点の路線数は26。マカオと日本(成田、関西、福岡)を結ぶ直行便を自社運航する唯一の航空会社としても知られる。

また、監査役会の意見書では、同業間での競争激化、燃油価格及び為替相場の変動、労働コストの上昇に加え、(香港国際空港とマカオの間の交通アクセスが飛躍的に向上する)港珠澳大橋の開通がもたらすインパクトが今後の経営環境に影響を及ぼす可能性があると指摘した。

福岡空港に駐機中のマカオ航空エアバスA320型機(資料)=2016年7月-本紙撮影

福岡空港に駐機中のマカオ航空エアバスA320型機(資料)=2016年7月-本紙撮影

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