マカオ国際空港、18年上半期の累計旅客数400万人超…対前年2割増

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは7月5日、今年上半期(2018年1〜6月)の運営実績を発表。旅客数は前年の同じ時期から20%増となる延べ400万人超、発着回数は12%増の延べ3万1000回超に上った。

市場別の旅客動向は、中国本土、台湾、東南アジアがそれぞれ37%、4%、16%の増。1日平均の旅客数は延べ約2.2万人で、マカオを目的地とする旅客は22%増、乗り継ぎ旅客は1.6%減。キャリア種別では、レガシーキャリアを利用した旅客が26%、LCC(格安航空会社)が9%の増加。同社では、下半期も旅客数、発着回数とも安定した増を見込んでいるとした。

6月単月の旅客数は前年同月から19%増となる延べ66万人超。発着回数は同14%増の延べ5100回超。中国本土及び東南アジア路線の利用者が増えたことによるもので、それぞれ41%、13%増だった。また、台湾市場の旅客についても3%増。6月末時点の乗り入れ航空会社数は29社、乗り入れ都市数は中国本土、台湾、東南アジア、北アジアを中心とした49都市。

今年上半期の新規乗り入れはフィリピンのロイヤルエアチャーターサービスとスモールプラネット航空、ロシアのロイヤルフライト航空の3社。ロイヤルフライトは5マカオ国際空港にとって唯一の欧州線となるモスクワ便を5月から週1往復で運航(かつてのプログラムチャーターから一旦運休を経て定期便に格上げしての再就航)。下半期には7月に海南航空による三亜線及びカンボジア・アンコール航空によるプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル線が就航予定となっているほか、第3、第4四半期にかけて新規就航を計画している会社もあるという。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

マカオ国際空港の旅客ターミナルビル(資料)=マカオ・タイパ島(写真:CAM)

マカオ国際空港の旅客ターミナルビル(資料)=マカオ・タイパ島(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  中国本土の一部の大学にはマカオの高中(日本の高校に相当)から進学を希望する生徒のための「マカオ保…
  2.  マカオ政府体育局が中国の国家体育総局体育科学研究所の技術支援を受けて実施する「2025年マカオ市…
  3.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は1月13日、粤通船務社がマカオ・タイパフェリーターミナルと…
  4.  マカオ政府は1月13日、インフルエンザの流行がピーク期を迎えたことを受け、関係部門による合同会見…
  5.  マカオ司法警察局とマカオ税関当局は1月13日、同月12日にマカオ外港フェリーターミナルで麻薬密輸…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年1月号
(vol.139)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun