マカオ、1歳5ヶ月の女児が百日咳に感染…直近30年で8例も今年だけで5例

マカオ政府衛生局(SSM)は9月21日、マカオで百日咳の感染者が確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

患者は生後1歳5ヶ月の女児で、9月10日から発作性の咳の症状が現れ、同日及び13日に2つの医療機関を受診。17日に症状が悪化したことから、大型総合病院の鏡湖醫院へ入院しており、現在容体は安定しているとのこと。同院でIS481PCR検査を実施した結果、百日咳の可能性があることが判明。患者は7月1日から9月4日まで祖母と兄とともに親族訪問のため中国福建省に出かけており、この際、親族の2人が咳をしていたという。患者は発病前に百日咳の予防接種を受けていた。SSMでは、患者と同居の家族や密接接触者らに予防薬を配布済み。

SSMによれば、マカオで百日咳の感染例が見つかるのは稀で、直近30年間で8例が確認されたのみという。ただし、今年はすでに今回の患者が5例目だ。直近およそ10年間では自然感染の減少から妊婦やその他成年の間で抗体が弱まるなどの理由で世界的に発病率が高まっている状況もあるとのこと。マカオの面積は約30平方キロ、人口は約65万人、年間インバウンド旅客数は約3200万人。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

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