マカオで今年2例目のデング熱域内感染=患者は旧市街中心部在住の65歳男性…家族も罹患か

マカオ政府衛生局(SSM)は9月28日午後、今年(2018年)に入って2例目となる域内デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島旧市街地の中心部で交通の要衝にあたる水坑尾(ルア・ド・カンポ)地区に住み、徒歩圏内にある約翰四世大馬路(ドン・ジョアン4世大通り)の友誼廣場近くに勤務する65歳のマカオ人男性。9月24日夜に発熱、咽頭痛、頭痛、全身関節痛といった症状が現れ、同日及び翌26日に仁伯爵綜合醫院離島救急外来及び工人醫療所を受診。26日夜になって皮膚に発疹が現れたためも症状が続いたため、仁伯爵綜合醫院離島救急外来を受診し、同院へ入院して治療を受けることになった。28日にSSM公衆衛生研究所のデング熱検査結果でデング熱3型の陽性反応が確認された。

患者への聞き取り調査によれば、直近14日間はマカオ域外に渡航しておらず、SSMは疫学分析の結果を踏まえ、今年2例目の域内デング熱感染事案であるとの判断を下した。なお、患者はすでに熱も下がっているが、同居する子と孫に発熱の症状があるため、SSMがデング熱検査を実施し、結果を待っているとした。SSMでは、29日にも患者の住居及び勤務先周辺で大規模な蚊の駆除を実施する予定。なお、マカオの政府系放送局TDMは29日午前のラジオニュースで、患者の子と孫についてもデング熱感染が確認されたと速報している。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。今年は1月、3月、4月、7月、8月、9月にかけて輸入性デング熱感染が8例確認されており、患者はマレーシア(3例)、タイ(2例)、インドネシア(1例)、カンボジア(1例)、フィリピン(1例)への渡航歴があった。今年1例目の域内デング感染例が確認されたのは6月のことで、患者の居住地は2例目の患者とは一定の距離があるマカオ半島北部の黒沙環地区、勤務地はコタイ地区だった。

SSMでは、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に再度呼びかけた。マカオはすでに本格的な雨季に入っており、デング熱やジカ熱を媒介する蚊が繁殖しやすい環境となっていることから、十分な注意が必要となる。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3200万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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