中国の大学、2019年度入試のマカオ学生向け特別枠88大学1110人分に=マカオの高校卒業見込み生徒総数の4割

中国本土の一部の大学にはマカオのセカンダリースクール(日本の高等学校に相当)から進学を希望する生徒のための「マカオ保送生」と呼ばれる特別枠が存在し、清華大学や復旦大学といった超名門校や医学部も含まれることから、近年人気が上昇しているという。

マカオ政府高等教育支援オフィスは10月12日、中国教育部の多大なサポートの下、来年度(2019年度)のマカオ保送生の受け入れ大学数が前年から14校増の88大学(華僑向けの暨南大学と華僑大学は含まず)、人数は来年度のマカオの高校卒業見込み生徒総数の4割にあたる1110人に決まったことを明らかにした。

新たに受け入れ枠を設けた14大学の中には、法学分野で著名な中国政法大学、中国パフォーミングアート界の最高学府とされる北京舞踏学院、高いレベルの理工系学部を擁する西安交通大学と蘭州大学などが含まれる。

マカオ保送生入試に出願できるのはマカオのマイナンバー(永久居留権)及び中国本土との往来のための回郷証と呼ばれる身分証の両方を持ち、高校3年2学期までの学業成績が優秀かつ素行優良な生徒に限られ、来年1月にマカオで実施される統一試験の結果によって選抜される。願書に記入できる希望進学先は1大学のみで、学部は最大4つまで選択可。なお、希望進学先を不合格となった場合、合格発表の翌々日に空き枠のある大学・学部を対象にした再チャレンジ試験も用意されている。

今年度、保送生入試に合格した生徒の数は951人で、過去最多を記録した。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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