マカオ国際空港の18年1〜11月貨物取扱量が前年同期比10%増の3万7600トンに…前年通期上回る…電子商取引急増とカーゴ便回帰で

マカオ国際空港運営会社のCAMは12月6日、今年(2018年)の年初から12月4日までの貨物取扱量が前年同時期から10%増となる3万7600トンに達し、前年通期の実績を上回ったと発表した。

電子商取引の急増と貨物専用機の回帰が好調の背景にあるとした。目下、マカオ国際空港のカーゴ便については、カタール航空が米国ロサンゼルスとの間に週2便、マレーシア航空とアビアスターがマレーシア・クアラルンプールとの間にそれぞれ週14便、1便運航しているとのこと。

CAMでは、かつてカーゴ便は中継地として台湾等に依存していたが、マカオ国際空港の貨物サービス水準の向上に伴い、誘致に成功したものとの見方を示した。今後、他の航空会社とマニラ、シンガポール、ロシア等とマカオを結ぶカード便の就航について交渉を進めて行くとし、珠江デルタ地域及び地元企業の輸出に際し、より多くの選択肢を提供したいとした。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在、旅客便は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数も右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。CAMによれば、今年に入って以降も好調を持続していることから、通期で800万人を上回ると見込んでいるとのこと。

マカオ国際空港に駐機中のカタール航空の貨物専用機(写真:CAM)

マカオ国際空港に駐機中のカタール航空の貨物専用機(写真:CAM)


マカオ国際空港に駐機中のマレーシア航空の貨物専用機(写真:CAM)

マカオ国際空港に駐機中のマレーシア航空の貨物専用機(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大…
  2.  マカオ治安警察局は10月6日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…
  3.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するウィンマカオ社は10月4日、マカオ半島新口岸地区に…
  4.  9月初旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第32回マカオ国際花火コ…
  5.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun