マカオの18年第4四半期のMICE開催件数461件…前年同時期から83件増、コンベンションが牽引

マカオ政府統計調査局は2月27日、昨年第4四半期(2018年10〜12月期)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

昨年第4四半期のMICE開催件数は前年の同じ時期から83件増の461件、参加・入場人数は5.8%増の73.6万人(延べ、以下同)だった。

コンベンション(会議)の開催件数は75件増の429件、参加者数は10.1%減の7.9万人。催行時間4時間以上のイベントが282件あったが、参加者数は16.0%減の6.5万人にとどまった。会議全体の平均開催期間は0.2日短い1.4日、使用会場総面積は42.9%拡大の46.2万平米。

エキジビションは4件増の22件、入場者数は10.8%増の65.5万人。このうち民間主催のものが20件あり、入場者数は15.6%増の53.1万人。エキジビション全体の平均開催期間は0.1日延び3.4日、使用会場総面積は23.1%拡大の18.7万平米。

インセンティブ活動は4件増の10件、参加者数89.2%減の1770人、平均活動時間は0.5日短い2.8日。

昨年第4四半期に開催された22件のエキジビション主催者提供資料によれば、売上合計は8233万マカオパタカ(日本円換算:約11億2470万円)、経費合計は1.2億マカオパタカ(約16億3964万円)。民間主催の20件に限った売上は7984万マカオパタカ(約10億9091万円)で、このうち政府及びその他機関による補助金が76.6%、ブース出展者からの賃料が20.2%を占めた。経費は8997万マカオパタカ(約12億2932万円)で、設営費が29.8%を占めた。昨年第4四半期のエキジビション出展数は0.4%減の2241、エキジビションを訪れたプロフェッショナルバイヤーの数は8.2%減の4.6万人。

昨年通期のMICE開催件数は前年から46件増の1427件、参加・入場人数は11.6%増の212.2万人。

コンベンション(会議)の開催件数は57件増の1342件、参加者数は20.5%増の29.6万人。参加人数200人以上のイベントの参加者数が24.3%増の23.9万人に上った。会議全体の平均開催期間は0.2日短い1.4日、使用会場総面積は40.5%拡大の169.8万平米。

エキジビションは9件増の60件、入場者数は10.0%増の176.9万人。このうち民間主催の53件の入場者数は12.7%増の148.6万人。エキジビション全体の平均開催期間は横ばいの3.4日、使用会場総面積は15.2%拡大の34.7万平米。

インセンティブ活動は20件減の25件、平均活動時間は0.5日短い2.6日、使用会場総面積は13.5%拡大の38.8万平米。

昨年に開催された60件のエキジビション主催者提供資料によれば、売上合計は1.9億マカオパタカ(約25億9610万円)、経費合計は2.5億マカオパタカ(約34億1592万円)。民間主催の53件に限った売上は1.8億マカオパタカ(約24億5947万円)で、このうちブース出展者からの賃料が57.1%、政府及びその他機関による補助金が38.7%を占めた。補助金の占める比率は前年から1.9ポイント下落。経費は1.4億マカオパタカ(約19億1292万円)で、設営費が29.0%、宣伝・PR費が16.5%、会場レンタル料が15.4%を占めた。民間主催のエキジビションの利益は4074万マカオパタカ(約5億5666万円)。利益から補助金を引くと2915万マカオパタカ(約3億9830万円)の赤字となるが、赤字幅は前年から24.5%縮小した。

昨年通期のエキジビション出展数は5618で、地域別内訳は中国本土からが25.4%、マカオからが39.6%。エキジビションを訪れたプロフェッショナルバイヤーの数は9.8万人で、54.1%がマカオから。民間主催のエキジビションに限った出展社数は3204で、地域別内訳はマカオからが46.3%、香港からが27.9%。エキジビションを訪れたプロフェッショナルバイヤーの数は7.7万人で、58.7%がマカオから。出展者2612名から回答を得たアンケート調査結果によれば、売上の97.7%が商品販売によるもので、支出の55.5%がブース賃料、ブース設営費が29.7%を占めたという。

近年、マカオでは規模、設備ともに充実したMICEファシリティーを擁する大型カジノIR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いでいる。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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