マカオで今年3人目の輸入性デング熱感染者確認…患者は34歳フィリピン人男性、帰省中に感染

マカオ政府衛生局(SSM)は2月27日夜、マカオ域内で今年(2019年)3人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオの就労許可証を持ち、タイパ島の東北馬路付近に居住、コタイ地区の望徳聖母灣大馬路付近で勤務するフィリピン国籍の男性(34)。患者は2月17日から2月23日にかけてフィリピンへ帰省し、マカオへ戻った翌日にあたる24日に発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛等の症状が出たため、勤務先にあるクリニックを受診。26日になって全身に発疹が出たことから、コタイ地区にある科大醫院を受診し、デング熱検査のための採血を行い、27日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅲ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。

患者とともにマカオで暮らす妻と勤務先同僚に類似の症状は見受けられないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居及び勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち2人はマレーシア渡航歴があり、いずれもデング熱「Ⅱ型」だった。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局は5月7日、マカオの今年第1四半期(2025年1〜3月)の住宅価格指数…
  2.  きょう(5月7日)、マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ヴェネチアンマカオで大規模ゲー…
  3.  マカオ治安警察局は5月6日、前月27日に路線バスの車内で乗り合わせていた同年代の女性へ痴漢行為に…
  4.  マカオ司法警察局は5月6日、マカオで男性1人へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥っ…
  5.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun