港珠澳大橋マカオ側イミグレで大量の現金及び無申告の宝飾品持ち出し企図した旅客摘発…経済犯罪に絡む事案か

澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月25日に港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の出境ホールにある税関検査場で大量の現金及び無申告の宝飾品の持ち出しを企図した香港人旅客2人を摘発したと発表。

税関は2人を対外貿易法違反などで起訴した上、経済犯罪に絡む疑いがある事案として司法警察局に引き継いだとのこと。

税関によれば、セキュリティスタッフが手荷物のX線検査を行った際、2人の手荷物の中にジュエリー及び金の装飾品が入っている可能性があったことから、税関職員が中を開けて確認したところ、宝飾品62点のほか、35万香港ドル(日本円換算:約498万円)及び4万4000人民元(約73万円)の現金が入っていたのを発見。

税関の調査に対し、2人は貴重品運搬員で、会社の指示を受けて荷物を運んだが、中に大量の現金が入っているとは知らず、現金の出所についても不明とするなど、正確な申告ができなかったという。

マカオへ12万マカオパタカ(約166万円)相当以上の現金及び無記名で第三者へ譲渡可能な有価証券類を持ち込む際には必須で、持ち出す際には税関職員から問いかけがあった場合に申告を行う必要がある。また、5000マカオパタカ(約7万円)を超える貨物の持ち出しにについては事前申告が必要。

税関では、今後もセキュリティスタッフと連携を密にし、各種犯罪行為に対して厳格に対処する姿勢を示した。

港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設出境ホールの税関検査場で旅客の手荷物の中から見つかった大量の現金=2019年4月25日(写真:澳門海關)

港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設出境ホールの税関検査場で旅客の手荷物の中から見つかった大量の現金=2019年4月25日(写真:澳門海關)

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